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パーマについて

世界で一番傷まないパーマ剤
ノルステックGMT
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茶髪という言葉が使われるようになっておよそ20年ほど経ちました。
カラー剤をはじめとして、カラー技術の革新的進化は、目覚ましいものがあります。
その弊害は、パーマ技術の衰退です。
サロンも、メーカーもカラーばかり力を入れて、現在に至っています。

試しに、10レベル以上の明度の髪(ライトブラウンに染めた髪)で、
傷めないパーマをしたいと美容院で相談してみるといいです。

傷みますから、やめましょう。という答えなら、まだ良心的ですが、
残念ながら薬剤知識が乏しいサロンです。

前処理、中間処理、後処理をしっかりしていますので、
当サロンのパーマは傷みませんなどというサロンは、
おそらく、薬剤知識が乏しく、かつ、お商売が最優先のサロンです。

こういったサロンには、パーマ剤はシステアミン系でしょうか?と聞いてください。
答えが、はい当サロンはシステアミン系(コスメ系)の薬剤を使っています、
ならば、そのサロンで傷まないという言葉は嘘です。
嘘を言っていないなら、よほど、パーマ薬剤の音痴です。

その上に、デジタルとか、エアーとか、水とかの言葉がメニュー上で踊っていたら、
パーマで儲けてやろうという意識が高いでしょう。
お客様の立場で言ったら、最悪の状況です。
お客様の手入れのためのパーマではなく、サロンの儲けのためのパーマだからです。

カラーについて、のページでも書きましたが、ごまかしのネーミング商売
パーマにまつわる商品開発でも盛んです。
美容雑誌、一般ファッション誌の最近の流れで言うと、
デジタルパーマ、水パーマ、エアー、ミスト、クリープ、などなど。

使い方で利用できるものは、あるかもしれませんが、
そもそも、パーマの工程で髪が傷む原因は何か?
一つだけ答えるなら、アルカリ性のパーマ剤なんです。
今となっては、過去のパーマ剤の代表例は、アルカリ性の還元剤です。
チオグリコール酸系、システイン系、システアミン系・・・

はっきり言って、酸性のパーマ剤を使えば傷みはほとんどありません。
酸性のパーマ剤なら、5~6回かけて、アルカリ性の1回分のダメージです。
さらに、言うなら、酸性のパーマ剤は、究極のダメージ毛以外、
クリニックコースのような、ダメージ対策の前処理や、
中間処理、後処理は必要ありません。
正しい理論に基づいた濃度の微調整と、還元→酸化の反応を行えば傷みません。
もちろん、手抜きはダメです。

明るく染まった髪にパーマをかけると、とんでもなく傷んでしまうパーマ薬剤が
現在、最も多く使われています。
アシスタントとして、入店した店の経営方針
酸性のパーマ剤の存在すら知らない美容師さんが大変多いです。
専門的な話をすれば、システアミン系のパーマ剤を使っている店がほとんどです。
なぜ?儲かるからです。からくりは、省略。

誰のためにパーマ技術はあるのか?
そこが、経営者によって、まるで異なります。
羊の皮をかぶったオオカミ?と、疑ってしまうことも多々あります。

美容院でスタイリングしてもらったとしても家ではできない。
よく耳にします。
そこには、いくつかの要因があります。
①毛質、毛量に適正なカットがしてあるか。
②毛質、毛流に適正な調節がしてあるか。
③スタイリングの方法は、家庭でできる範囲かどうか。
④美容院でお手入れ方法の説明を聞いたか。
⑤適正なスタイリング剤は付けたか。

最小限のスタイリングと、きれいになりたい気持ちがあれば、
お家でもスタイリングができるために、パーマの技術があるのです。

この、記述に関して、お客様のためだけに真実を書いています。
努力と勉強を惜しまない真面目な美容師さんにもためになる筈です。

お客様より、我が社というタイプの経営者の方には嫌いな内容でしょう。
しかし、考えて下さい。経営者のあなたが、引退してしまえば、
その後、美容技術、美容業界がどうなっても良いのでしょうか?
現に、傷まないパーマができる技術者、
傷まないカラーができる技術者が、どれだけいるでしょう?

今後、もっと、パーマ技術者はいなくなります。
経営者のあなたが、技術者だった時代があるなら、
現、経営者(技術者=先輩美容師)が築き上げたパーマ基礎理論は、
誰にも引き継がれずに消えていくでしょう。
目先の利益追求だけの為に。

世界でも最高水準の美容技術を有する日本の美容界
パーマ技術の崩壊は止まっていません
そこに一石投じるために、嫌われ役を買って出ています。

また、私より大先輩美容師の方で、
新しい技術はあまり取り入れなくなっておられるようなら、
私の記述は、断定的で失礼かと思います。ご迷惑のないようにしたいですが、
私が行っているパーマ勉強会は、いつ、大きな流れに邪魔をされるか判りません。
将来を担う、真面目な美容師さんの育成は、
時として、利益追求型の経営者の邪魔のようです。
どうぞ、ご理解下さい。

すべての美容経営者が悪者ではありません。
資本主義社会において、まっとうな商売で利益を上げる。良いことです。
しかし、科学的根拠が証明されている薬剤でさえ、
利益を上げるためには、扱いもしない。取り上げられることさえないのです。

傷むパーマ剤は使っても、傷まないパーマ剤は使わない。
パーマ剤の歴史上、革命的な開発も、お客様の手元に届かないままです
こんなままで、良いのでしょうか?
美容業界の将来に暗澹たる思いです。

私は、正しい薬剤理論を持った美容技術者
一人でも多くなることを祈っています。

世の中の女性がいきいきと、美しくいられるために。

そして、大好きな美容の仕事に感謝の意を込めて。