バレリーナの名前の由来。

お店をはじめるにあたって、イメージを描いている頃、新聞の記事の
きれいな曲線の花の写真が目に留まりました。
オレンジ色のきれいな花。そこには簡単な説明が書いてありました。
チューリップの一種。
オランダ王室が管理している約２０００数百種類のチューリップの中で
唯一、香りがある。



もともと、ニューヨークのソーホーにあるような
アーティスティックな古着屋さんの雰囲気が好きでした。
そのイメージで、店の内装は、壁に絵を描こうと思っていました。
壁絵のモチーフに切り抜きました。

後日、家内と親友で集まって店名を付ける家族会議をしていて
色々なアイデアを出し合いました。
伊藤商店。ふざけたアイデア（本人は半分真面目に）。
家内の実家に世話になっていたので、実家の米屋さんの屋号、鈴木商店をもじって。
みんなに却下。
親友が店名はバビブベボのような濁音が印象に残りやすいと。
そこで、資料に切り抜いてあった、チューリップの切り抜きを出して
品種説明の話で気に入っている点
きれいな曲線を壁絵に描こうかと思っていることを話しました。
バレリーナ。いいんじゃない。満場一致。

数ある美容室の中で唯一香り（家風）があるお店にしたい
という思いから、名付けました。

ロゴは家内がデザインしてくれました。
やわらかなイメージとリズム。

開店準備をしている頃の私の写真。
いわゆる、ワイルド系。


そんな、私がチュチュを付けて
踊るほうのバレリーナだったら
想像すると・・・

１号店は、家族と周りの協力のもとで
やっとこさ、出すことができました。
わずかの貯金でしたから内装は友人の協力
自分たちでできるところは自分たちでやりました。
人生　初のペンキ屋さん
寒さのピーク　２月に
換気のため吹きさらしの状態で
凍えながら。
天井に青空。ぽっかり、白い雲。

ペンキを塗り終えたころ
寒さと有機溶剤（シンナー）で
ろれつが回らなくて　びっくりしたことを
思い出します。

1995年3月4日 バレリーナ（最初の店）